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2024.10.13

アイテム解説

【Product Description】FALERNUM KIBITOSO-Elixir de BOSO-

KIBITOSO FALERNUMの基本コンセプトと製造小話

FALERNUM(ファレナム)は、東カリブのイギリス連邦に属する島「バルバドス」でライムとラムを主体に使ったパンチカクテルとして親しまれていたドリンクをルーツに1980年にジョン・テイラー氏によって開発・商品化されたリキュール。「ゾンビ」などいわゆるTiki文化に関連するトロピカルカクテルに使用され、その語源は、バルバトス訛りの言葉で You have fuh learn um (You have to learn it)「それを学ばなければなならない」に由来すると言われています。

ペナシュール房総のスパイスドラム&リキュールブランドである「黍とそ-KIBITOSO-」をスタートするにあたり、その第1弾のアイテムとしていくつかの構想の中でも最もラム専門メーカーらしいことやラム文化との親和性が高いことが決め手となって商品化に向けてのチャレンジが始まりました。

製造設計の段階でいちばん戸惑ったのは、ファレナムというアイテムが数多くのバリエーションを持っていること。
一般的に普及しているものは無色で糖度が高くフレーバーはやや抑え気味、その他にはメインのボタニカルの色がそのまま出ているタイプやノンアルコールのシロップタイプ、バーテンダーの方々の自作などもあり、広義な解釈の中からKIBITOSOとしてどんなコンセプトでファレナムを組み立てるのか、そこに頭を悩ませました。

そんな時にふと頭に浮かんだのが、ファレナムはもちろん国内外のあらゆるお酒に精通する大阪の「洋酒専門店千雅」の山本さん。
まずはファレナムに関する解釈などを聞くべく連絡して相談する内に最終的にファレナムのアドバイザーとして協力をお願いすることになりました。

そもそもファレナムってどのように使うのか。
認知の低いこのリキュールをどうしたらたくさんの人に親しんでもらえるのか。

そんな観点からイメージしたのが、本格的なカクテルでの使用はもちろんのこと日常的なシーンで使える様なあらゆるお酒との相性が良いファレナムというコンセプトで、濃厚でしっかりとした存在感がありながら繊細なお酒の個性をも打ち消さない、そんな方向性をテーマに試作を開始しました。

当初は普及タイプのような無色を目指して使用予定のボタニカルをひとつずつ自社のラムに浸漬して蒸留する作業を行い、それぞれの官能チェックを行いブレンドする計画でしたが、Tiki的な雰囲気のキーパーツとなるいくつかのボタニカルからは苦味やオフフレーバーが発生してしまいました。これを緩和するにはボタニカルの量や種類を減らしたりせざるを得ず、それでは思い描いたイメージとかけ離れてしまうと感じて、コンセプトを優先して透明のタイプからボタニカルの色が残るタイプに軌道修正し、各ボタニカルの成分や香気を活かすための試験を繰り返しました。

もうひとつ試行錯誤したのが「甘さ」と「とろみ」の部分。
お酒に合わせた時に重くならずに自然に溶け込むけどファレナムらしく充分に感じる甘さ、それに伴ったしっとりとした質感(とろみ)を求めて最終的にたどり着いたのが、ボタニカルの特性ごとにラムに使うものとシロップに使うものを分けるという製法でした。
油分が多いローストアーモンドなどの素材はシロップ製造時に一緒に使い、仕上がったものを冷やしながら静置して油分が分かれたところを分離する方法を採用することで、多くの香気成分を含ませながらしっとりとして自然な甘さと香りを蓄えたシロップをつくりました。
そのシロップとその他のボタニカルを漬け込んだラムを混合することで、ようやくKIBITOSO FALERNUMの基本設計が完成となりました。

なんにでも合うFALERNUMを求めて

基本的な製造設計が決定し、次なる課題となったのは候補となるボタニカルの決定とバランス。
どんなお酒にも合うファレナムとか簡単に決めてしまったものの、お酒の味や香りは千差万別で、これもまたなかなかの大きなハードルでした。

この点に関しては千雅の山本さんの機動力を頼りに、試作を送っては名だたるバーテンダーの方々にテイスティングをお願いしたり各種のお酒に加えてもらってテイスティングをしたりをひたすら繰り返し最終的なレシピが完成しました。

ファレナムの香りは概ね色々なお酒と合う性質ではあるのですが、KIBITOSO FALERNUMはその香りを濃厚にしたタイプなので、コントロールに一番気を使ったのは元のお酒の味わいをしっかりと感じられながらも支配的にならないことでした。

試作とテイスティングを重ねてなんとかコンセプト通りの甘さと香りが様々なお酒に調和しながらもしっかりと存在感を示せる、そんなリキュールに仕上がったと思います。

ぜひプロの現場から家飲みの方まで、シーンを問わずお試しいただいて賛否かまわずご意見や感想など聞かせてください。次回の製造に役立たせていただけたら嬉しいです。

たくさんの想いが詰まったKIBITOSO FALERNUMがお酒ファンの身近なアイテムとして広く楽しんでいただけることを願っています。

KIBITOSO FALERNUMの使い方

どこでも手軽なKIBITOSO FALERNUMカクテル

【ファレナムサワー】
・お好みのスピリッツ30ml
・KIBITOSO FALERNUM10〜15mlに炭酸水を加えてステア

スピリッツは、焼酎でもOK!
キレイに白濁したサワーでとても爽やかなテイストです

【ファレナム カイピリーニャ】
・カシャッサ45ml
・KIBITOSO FALERNUM15ml
・ライム1片

砂糖の代わりにファレナムを使ったカイピリーニャ
カシャッサを他のスピリッツに変えてのバリエーションも美味しいです

【ファレナムビール】
・KIBITOSO FALERNUM15ml
・ビール

いつものビールにTiki感と優しい甘さを加えてカクテルに
さわやかなテイストで食中酒としてもGOOD

【ファレナムソーダ】
・KIBITOSO FALERNUM45ml
・炭酸水
・お好みでライムをひと絞り

優しい微アルコールのドリンクでKIBITOSO FALERNUMの香りが広がります

その他にもコーヒーや紅茶などにもKIBITOSO FALERNUMは合いますのでお試しください。

【KIBITISO FALERNUM Cocktail 01】 埼玉さいたま市「BAR Feliz」BOSO-MAI-TAI

ティキカクテルの代名詞【マイタイ】をBOSO RHUM を使ってアレンジ
アーモンドと柑橘類の絶妙なハーモニーとBOSO RHUM を贅沢に味わえる一杯

・BOSO Rhum blanc
・BOSO Rhum melass
・FALERNUM
・ORANGE CURACAO
・ORANGE JUICE
・PINEAPPLE JUICE
・LEMON JUICE
etc...